猫
出張で東京へ来たため,実家に泊まることにしました。
実家に帰ったところ,母親が「何かシャツが猫くさい」と言い,洗濯のため俺のシャツが取り上げられました。取り上げられたので,家にあった毛玉が多数付着したトレーナーを着ていたところ,「シャツじゃなくてズボンが猫くさいかもしれない」と,ズボンも取り上げられました。取り上げられたので,家にあった青黒ストライプのパジャマを着ていたところ,母親がまだ納得いかなそうな表情を浮かべていました。俺の存在そのものが猫くさいということなのか。
夜になったら猫くさいと言われなくなったため食事をしていましたが,父親が鴨長明の「発心集」なる書物を読んでいるらしく,「仙人てのはすごいね」と言っていました。その書物に出てくる仙人は,仙術により鉢を下界に飛ばし,仙術で操られた鉢は自動的に金などを収集して戻ってくるとのことです。すごいが,やることが小さい。またさらに,他の仙人の操る鉢の中の金を自分の鉢に移し替えてしまう,より高度な仙術を使う仙人もいるらしく,仙人たちの行動のあまりのスケールに,驚嘆しました。

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