LAME 3.98 stable コマンドラインオプション

2019年4月5日

LAMEはデフォルトで、開発者により高音質を追求しチューニングされた各種設定が適用されており、デフォルトのままで殆どの人、楽曲に対し高音質な圧縮データを出力するものと期待できる。

また、どうしても微調整や実験等、設定変更を施したい場合には、以下に示すオプションを指定することができる。

※LAMEはバージョン3.100にアップデートされており、ここに書いた情報は古くなっている。

音楽CDをソースとして圧縮音楽を楽しむような一般用途においては、まず「-V 2」「–abr 192」のような基本的なオプション設定を試みるのがよいと思われる。

-V <quality>
   0-10でクオリティを指定し,
   VBRでエンコードを行う.
   10:低音質小容量,
   0:高音質大容量
 -V 4
 VBR 150-180kbps程度
 -V 2
 VBR 170-210kbps程度
 -V 0
 VBR 200-240kbps程度
*ビットレートは目安であり,実際には楽曲による.
-b <bitrate>
   CBRでエンコードを行う.
 -b 128
 CBR 128kbps
 -b 320
 CBR 320kbps

–abr <bitrate>
   ABRでエンコードを行う.
 –abr 128
 ABR 128kbps
 –abr 256
 ABR 256kbps

ヘルプオプション

–help, –usage lameのヘルプを表示.
Windows環境でテキストファイルに出力したい場合は,DOSプロンプトで
lame –help > lame_help.txt
のようにすればファイルに出力できる.(標準出力)
–longhelp lameの詳細なヘルプを表示する.
-? lameの詳細なヘルプを表示する.lessが無効.
–? lameの詳細なヘルプを表示する.lessが有効.
–preset help –presetオプションのヘルプを表示する.
–version, –license lameのライセンスに関する文章を表示する.



入出力オプション

-r

入力データをraw PCM形式として処理する.

-x 入力データを強制的にバイトスワップ(little-endian <=> big-endian)する.
Red Book規格準拠の音楽CD等のデータ形式はbig-endian,Windows wav形式はlittle-endianとなっている.
音楽CDからのオンザフライエンコード等を行なう場合にはこのオプションが必要なことがある.

-s <sfreq>

入力データのサンプリング周波数sfreq(kHz)を指定.
このオプションはraw PCMデータにのみ必要となる.
rawデータでない場合には入力ファイルのヘッダ情報からサンプリング周波数が決定される.

–bitwidth <w> 入力データのビット幅wを指定.
このオプションはraw PCMデータにのみ必要となる.
rawデータでない場合には入力ファイルのヘッダ情報からビット幅が決定される.
–signed 入力データをsigned(符号付)とみなす.(デフォルト)
このオプションはraw PCMデータの場合に必要となる.
–unsigned 入力データをunsigned(符号無)とみなす.
このオプションはraw PCMデータの場合に必要となる.
–little-endian 入力データをlittle-endianとみなす.(デフォルト)
このオプションはraw PCMデータの場合に必要となる.
–big-endian 入力データをbig-endianとみなす.
このオプションはraw PCMデータの場合に必要となる.
–ogginput 「sorry, vorbis support in LAME is deprecated.」と表示する.
–mp1input

入力データをMPEG Layer I(mp1)とみなす.
入力ファイルの拡張子が「.mp1」または「.mpg」の場合,
LAMEは自動的にファイル形式をMPEG Layer Iとみなすが,
標準入力もしくは拡張子の異なるMPEG Layer Iファイルを入力する場合には
このオプションが必要となる.

–mp2input

入力データをMPEG Layer II(mp2)とみなす.
入力ファイルの拡張子が「.mp2」の場合
LAMEは自動的にファイル形式をMPEG Layer IIとみなすが,
標準入力もしくは拡張子の異なるMPEG Layer IIファイルを入力する場合には
このオプションが必要となる.

–mp3input

入力データをMPEG Layer III(mp3)とみなす.
入力ファイルの拡張子が「.mp3」の場合
LAMEは自動的にファイル形式をMPEG Layer IIIとみなすが,
標準入力もしくは拡張子の異なるMPEG Layer IIIファイルを入力する場合には
このオプションが必要となる.

–nogap <file1> <file2> <…> 指定したファイル群をギャップレス(曲間の空白時間なし)でエンコードする.
–nogapout <dir> –nogapの出力ディレクトリを指定する.
–nogaptags ギャップレスエンコードでVBRタグの利用を許可する.
–flush 可能な限り高速に出力ストリームをフラッシュする.



演算オプション

-m <mode>
s:(シンプル)ステレオ
チャンネル間の相関性を利用せずにエンコードを行う.
ただし,片方のチャンネルが無音もしくはエンコードの容易な情報である場合に
もう片方のチャンネルにより多くのビットを割り当てる,といった処理は行われる.
j:M/Sジョイントステレオ
(シンプル)ステレオとM/Sステレオを適切に切替えてエンコードを行う.
M/Sステレオはステレオ表現の一種で,
左右の和信号”mid”(L+R)と差信号”side”(L-R)を使ってステレオを表現する.
従ってステレオ分離があまり行われていないような信号の場合,
ステレオ表現に必要な情報量が削減されるため,同ビットレートに対する品質が向上する.
M/Sステレオモードでのエンコードは,場合によっては不自然な音声データを生成してしまうことがあるが,
LAMEでは,ステレオとM/Sステレオのスイッチングには精巧なアルゴリズムを使用しており,
M/Sジョイントステレオモードの使用は問題ないものとしている.

f:強制M/Sステレオ
全フレームで強制的にM/Sステレオを使用する.
ジョイントステレオに比べてわずかに高速になるが,
全フレームで殆どステレオ分離が行われていないようなデータ以外には,
このモードを積極的に使うべきではない.

d:二重音声
2つのチャンネルで全く独立にエンコードし,
互いのチャンネルに半分ずつビットを割り当てる.
このモードは多国語対応を想定したものであり,
通常のステレオ音声に対して使用すると品質を低下させることになる.

m:モノラル
モノラル音声としてエンコードする.
対象データがステレオ音声の場合は,downmix処理によりモノラル音声へ変換される.
downmixは左右チャンネルのレベルをそれぞれ半分にし
足し合わせることで計算される.

a:自動(M/Sジョイントステレオ)
-a ステレオからモノラルへ音声を変換する(downmix).
downmixは左右チャンネルのレベルをそれぞれ半分にし
足し合わせることで計算される.
このオプションは入力がステレオraw PCMデータのときのみ必要となる
これは,raw PCMデータの場合には入力データがステレオであるかモノラルであるかが判別できないため,
ステレオからモノラルへの変換であるということを明確に指定する必要があるためである.
実際にステレオPCMデータをエンコードするには
“lame -m s -a”として実行する.wavファイル,aiffファイル等のrawデータでない音声ファイルをモノラルエンコードする場合には,
“-m m”オプションを使えば入力がステレオでもモノラルでもモノラル音声データが出力される.
–freeformat

CBRで8Kbps~640Kbpsの任意ビットレート指定が可能となる.150Kbps等の半端なビットレートも指定可能である.
例:–freeformat -b 640
ただし対応しているデコーダでしか再生できない.
FreeAmp:440kbpsまで
in_mpg123:560kbpsまで
l3dec:310kbpsまで
LAME:560kbpsまで
MAD:640kbpsまで

–decode

デコードオプション.入力にMPEGオーディオファイルを,出力にwavファイルを指定する.
-tオプションをつけるとwavヘッダを取り除き,
元々のendianのraw PCMとして出力される.
バイトの並び順を変更する(little endian ⇔ big endian)には
-xオプションを使う.

–decode-mp3delay n エンコードの遅れ分nをスキップしてデコードする.
-t

出力ファイルにタグ情報を書き込まない.
タグ情報にはエンコードの設定等の情報が書き込まれており,
VBRに対応したプレイヤーではこの情報を元にして
VBRファイルの正確なシーク,再生時間の計算を可能としている.

–decode指定時に-tオプションをつけると出力のwavヘッダを取り除き,
元々のendianのraw PCMとして出力される.
バイトオーダーを変更する(little endian ⇔ big endian)には
-xオプションを使う.

–comp <arg> ビットレートの代わりに圧縮比率を指定する.例えば<arg>を20とした場合,1/20のデータサイズに圧縮される.
–scale <arg> 浮動小数点データに変換されたPCMデータをarg倍する.
したがってargが1より大きい場合音量が増え,1より小さければ音量が減る.
ほとんどのデコーダーは32768以上のデコード値を切り捨てるので注意.
–scale-l <arg> –scaleの処理を,左チャンネルに対してのみ行なう.
–scale-r <arg> –scaleの処理を,右チャンネルに対してのみ行なう.
–replaygain-fast リプレイゲイン情報としてRadioGainのみを計算し,LAMEタグに書き込む.
このオプションはデフォルトで適用される.
リプレイゲインは,曲によってまちまちである音量を予め分析しておき,
その情報を元にして自動的に音量を揃えて再生するための仕組みである.
–replaygain-accurate 正確にリプレイゲイン情報を計算し,LAMEタグに書き込む.ただし処理が遅い.
–noreplaygain リプレイゲイン情報の解析を行わない.
–clipdetect –replaygain-accurateを有効にし,クリッピングが生じるかどうかを調べ,適切なメッセージを表示する.
–preset medium, –alt-preset medium VBRプリセット.
ビットレートは大体150~180kbps程度となる.-V 4 –vbr-old と同じ.
–preset standard, –alt-preset standard VBRプリセット.
ビットレートは大体170~210kbps程度となる.-V 2 –vbr-old と同じ.
–preset extreme, –alt-preset extreme VBRプリセット.
ビットレートは大体200~240kbps程度となる.-V 0 –vbr-old と同じ.
–preset fast <type>, –alt-preset fast <type> vbr-new アルゴリズムを使用したVBRプリセット.
<type>はmedium, standard, extremeから選択する.それぞれ -V 4, -V2, -V0 と同じ.
–r3mix VBRプリセット.-V 3 と同じ.
–preset insane, –alt-preset insane 最高音質のプリセット.(CBR 320kbps)
–preset cbr <bitrate>, –alt-preset cbr <bitrate> CBRプリセット.<bitrate>のビットレートでエンコードする.-b <bitrate> と同じ.指定可能なビットレート
–preset <type>, –alt-preset <type> ABRプリセット.typeは
phone(ABR 16kbps/モノラル),phon+, lw, mw-eu, sw(ABR 24kbps/モノラル), mw-us(ABR 40kbps/モノラル), voice(ABR 56kbps/モノラル),fm,radio, tape(ABR 112kbps),hifi(ABR 160kbps),cd(ABR 192kbps),studio(ABR 256kbps)から選択する.
–phone –preset phoneと同じ.
「Warning: –phone is deprecated, use –preset phone instead!」と警告が表示される.
–voice –preset voiceと同じ.
「Warning: –voice is deprecated, use –preset voice instead!」と警告が表示される.
–radio –preset radioと同じ.
「Warning: –radio is deprecated, use –preset radio instead!」と警告が表示される.
–tape –preset tapeと同じ.
「Warning: –tape is deprecated, use –preset tape instead!」と警告が表示される.
–cd –preset cdと同じ.
「Warning: –cd is deprecated, use –preset cd instead!」と警告が表示される.
–studio –preset studioと同じ.
「Warning: –studio is deprecated, use –preset studio instead!」と警告が表示される.
–preset <bitrate> ABRプリセット.<bitrate>を平均ビットレートとしてエンコードする.–abr <bitrate> と同じ.



表示オプション

–disptime <arg> arg秒毎に進行状況を表示.
-S 進行状況,VBRヒストグラムを表示しない.
–nohist VBRヒストグラムを表示しない.
–silent, –quiet 進行状況,VBRヒストグラムを表示しない.
–brief ブロックタイプの情報を表示する.
–verbose 適用されている心理音響モデルの情報など,情報を詳細に表示する.
–verboseなどの情報は標準出力ではなく標準エラー出力で表示されている.
例えば-V 2でエンコードをしたときの詳細情報をヒストグラムなしでテキストファイルに出力したい場合には,Windows環境(NT系)では
lame -V 2 –verbose –nohist ファイル名 2> standard.txt
とすればよい.



音質/速度オプション

-q <arg> argを0-9で指定する.-q 0 は最高音質,最低速度.-q 9 は最低音質,最高速度.
0よりも小さな値を指定した場合には,デフォルト値である3の指定とみなされる.また,-q 8は-q 7と同様である.
その上で,vbr-newアルゴリズムでVBR処理を行う場合,4以下の指定値は全て-q 0として,
5以上の指定値は全て-q 5として処理される.
また,vbr-oldアルゴリズムでVBR処理を行う場合,6以上の指定値は全て-q 6として処理される.
-h -q 2 と同じ.高音質設定.
-f -q 7, -q 8 と同じ.高速設定.かなりの演算を無視するため低音質である.



CBRオプション(デフォルト)

–cbr 固定ビットレート(CBR)を使う.
-b <bitrate> エンコードモードをCBRとして,ビットレート(kbps)を指定する.
(デフォルト値はMPEG-1:128kbps,MPEG-2:64kbps)
指定可能なビットレート
ただしビットレートが可変である場合(VBR,ABR)には,-bオプションは最小ビットレートを指定するオプションとなる.
ただし無音状態の場合は,ビットの浪費を防ぐため,このビットレート値を無視して最小のフレームサイズとなる.



ABRオプション

–abr <bitrate> 指定したビットレート(kbps)を目標値としてABRエンコードを行なう.
指定可能なビットレート範囲は8-320[kbps]であり,
この範囲内であればどんな整数でも指定できる.
また,-bおよび-Bオプションと組み合わせることにより
最小ビットレート,最大ビットレートを制限することが可能である.
例:lame –abr 123 -b 64 -B 192



VBRオプション

-v VBR(可変ビットレート)を使う.-V 4と同じ.
–vbr-old

vbr-old アルゴリズムを使う.
–vbr-oldは処理スピードがあまり速くない.

–vbr-new

vbr-new アルゴリズムを使う.VBRモードにはデフォルトで–vbr-newが適用される.
–vbr-newは–vbr-oldに比べて非常に高速な処理となる.

–vbr-mtrh –vbr-newと同じ.
-V <n> エンコードモードをVBRにすると共に,0-10でVBRのクオリティーを指定する.0は高音質大容量,10は低音質小容量.デフォルト値はn=4.
-b <bitrate> 最小ビットレート(kbps)を指定する.
指定可能なビットレート
ただし無音状態の場合は,ビットの浪費を防ぐため,ビットレート指定値を無視して最小のフレームサイズとなる.
-B <bitrate> 最大ビットレート(kbps)を指定する.
デコーダによっては高ビットレートの再生に対応していない場合が存在し,
そのような場合にはデータを対応ビットレートにおさめるために最大ビットレートを指定する必要がある.
例えばMAS3503チップを搭載したmp3ハードウェアプレーヤーを使う場合,
最大ビットレートを224kbps以下にセットする必要がある.
-F 低ビットレート再生をサポートしていないプレイヤーのため,
無音状態でも-bオプションでの最小ビットレート指定を守る.
このオプションを指定しない場合,無音状態のときに
最低ビットレートが無視される.
-t

出力ファイルにタグ情報を書き込まない.
タグ情報にはエンコードの設定等の情報が書き込まれており,
VBRに対応したプレイヤーではこの情報を元にして
VBRファイルの正確なシーク,再生時間の計算を可能としている.

–decode指定時に-tオプションをつけると出力のwavヘッダを取り除き,
元々のendianのraw PCMとして出力される.
バイトオーダーを変更する(little endian ⇔ big endian)には
-xオプションを使う.

-T LAMEタグを強制的に書込む.



ATH(Absolute Threshold of Hearing)
関係のオプション

–athaa-sensitivity <x> ATHを自動調整するためのオフセット値を+/- x[dB]で調整する.
人間の可聴周波数領域は大まかに20[Hz]~20[kHz]程度と言われるが,
人間の聴覚感度特性は周波数領域ごとに異なり,例えば16kHz付近の可聴帯域の限界に近い高周波数領域では
大きな音圧レベルの音声でなければ聞き取ることができない.(ただし聴覚特性には個人差がある.)
人間が感知する音の大きさ(ラウドネス)が一定となるような音圧レベルを周波数領域でそれぞれプロットした聴覚特性モデル曲線を
等ラウドネス曲線と呼び,また,各周波数帯で音として感知できる最小の音圧レベルをATHと呼ぶ.
mp3ではこのような特性情報を元に,
人間には聴覚特性上聞こえないはずの音声情報をカットすることで,情報を圧縮している.



心理音響モデル関係のオプション

–temporal-masking <n> n=0:継時マスキングを利用しない.n=1:継時マスキングを利用する.
人間の聴覚には,大きな音を聞いた場合にその前後の小さな音が聴き取りづらくなるという特性があり,この効果は継時マスキング(テンポラルマスキング)と呼ばれる.
mp3ではこの効果を利用して,人間に聴こえないはずの音声情報をカットすることにより情報量を削減している.
–notemp 継時マスキングを利用しない.
–nspsytune 心理音響モデル「nspsytune」を使う為のオプションであるが,現在はデフォルトで「nspsytune」が適用されており,指定しても変化は無い.
–nspsytune2 指定しても変化無し.
–nssafejoint 音質が劣化しないと判断されたときのみM/Sステレオを使う.
–nsmsfix <arg> M/Sステレオへの切替え閾値を調整する.0より大きい数値で指定.
数値が低いほどM/Sステレオを使う割合が減る方向となる.
–interch <ratio> チャンネル間マスキング比の設定.
チャンネル間マスキングは,片方のチャンネルで大きな音が鳴ると
もう片方の音が聞きづらくなるという人間の聴覚機能の特性による効果であり,
このオプションはチャンネル間マスキングを利用することで情報量を削減する.
チャンネル間マスキングは片方のチャンネルの音が
もう片方のチャンネルにも伝達することから生じ,
周波数帯にもよるが,片側のマスク量の
-20dBから-30dB(0.001)程度のマスキング効果をもう片方のチャンネルに及ぼすと言われる.
従って<ratio>の値としては0.001やその半分の0.0005,またはそれ以下の値を指定するのがよい.
–ns-bass <x> ロングブロックのsfb 0-6,ショートブロックのsfb 0-5のマスキング閾値調整を行なう.-8 – 8 [dB](バス)
–ns-alto <x> ロングブロックのsfb 7-13,ショートブロックのsfb 6-10のマスキング閾値調整を行なう.-8 – 8 [dB](アルト)
–ns-treble <x> ロングブロックのsfb 14-21,ショートブロックのsfb 11-12のマスキング閾値調整を行なう.-8 – 8 [dB](ソプラノ)
–ns-sfb21 <x> –ns-trebleのsfb 21の値を変更する.[dB]
-d 指定しても変化無し.



実験的なスイッチ

-X <n,m> 量子化を行なう際の評価基準を選択する.0-7で指定.nはロングブロック,mはショートブロックに適用される.mを省略した場合はm=nとして処理される.
-Y mp3は仕様上,sfb(スケールファクタバンド)21のスケールファクタが省略されている.
この影響で,VBRで16kHz以上の高周波成分をエンコードする場合には,代替演算のため多くのビットを浪費する.
-Yオプションは,CBRのようにsfb21での処理をカットすることでこのようなビットの浪費を抑える.
また,–ns-sfb21オプションによって
sfb21のマスキング閾値を引き上げるという手段もある.
-Z <n> 心理音響モデル演算の一部を変更する.指定値は0-3.



ヘッダ/ストリームオプション

-e <emp> データにデエンファシスが必要かどうかについて選択する.ただし,殆どのデコーダはこのフラグを無視するので
別ソフトでデエンファシスをかけ,-eオプション無しでエンコードするのがよい.
n:デエンファシスの必要なし
5:0/15 μsec
c:citt j.17
-c 著作権のあるデータとしてマークする.
-o データがオリジナルではなくコピーであることをマークする.
-p

全フレームに16ビットのCRCチェックサムを書き込み,
転送エラーを検知可能にする.
ただし,エンコードに使うべきビットを使用するため
生成されるデータのクオリティは低下する.

–nores ビットリザーバは,フレーム間で余った/足りないデータ領域を共有することで
全体の音質を維持する仕組みである.
–noresオプションを付加するとビットリザーバを使わず,各々のフレームが独立となる.
そのため,–noresオプションを付加した場合には生成されるデータの音質は低下する.
–strictly-enforce-ISO

ISO MPEG規格に厳密に準拠する. LAMEのデフォルト設定でのmp3エンコーディングには,品質や速度の確保のためISOの規格を甘く解釈した処理部分等があり,
LAMEにより生成されたデータを厳しい規格解釈の元に設計されたmp3デコーダで再生した場合には,不具合が起こる可能性が無いとは言いきれない.
このオプションをつけた場合,ISO規格との互換性が強化され,ハードウェアmp3プレイヤー等での再生に有効となる可能性がある.
ただし,特に高ビットレートのエンコードを行う際に,多くのビットを浪費することになる.



フィルタオプション

-k 「WARNING: -k is obsolete.」と警告が表示される.
–lowpass <freq> ローパスフィルタの遮断周波数を指定.(kHz)
–lowpass-width <freq> ローパスフィルタの減衰幅を指定.(kHz)
–highpass <freq> ハイパスフィルタの遮断周波数を指定.(kHz)
–highpass-width <freq> ハイパスフィルタの減衰幅を指定.(kHz)
–resample <sfreq>

出力データのサンプリング周波数(kHz)を指定.(エンコード時のみ)



エンコード処理に関するオプション

–priority <type>

Windowsの場合,下記のプロセス優先度を指定する.
0,1:優先度低 (IDLE_PRIORITY_CLASS)
2:優先度ノーマル (NORMAL_PRIORITY_CLASS)
3,4:優先度高 (HIGH_PRIORITY_CLASS)
パラメータ指定をせずに–priorityオプションを使った場合,優先度は0となる.

–noasm <instructions>

MMX(mmx)/3D now!(3dnow)/SSE(sse)への最適化をしない.
Cyrix/Viaプロセッサ上でLAMEを動かす際に問題が生じる場合には
MMXの最適化をとめることで解決できる可能性がある.



ID3タグオプション

–tt <title> タイトル
–ta <artist> アーティスト
–tl <album> アルバム
–ty <year>
–tc <comment> コメント
–tn <track> トラック番号(1-255)
–tg <genre> ジャンル(番号か名前)
–ti <file> 添付する画像ファイル(JPG/PNG/GIFファイル,128KB以内.id3v2.3用)
–tv <frame> 任意のID3V2フレームを埋め込む.
–lTitle <title> title(ISO Latin-1 規格(8bit)の文字列)
–lArtist <artist> artist(ISO Latin-1 規格(8bit)の文字列)
–lAlbum <album> album(ISO Latin-1 規格(8bit)の文字列)
–lGenre <genre> genre(ISO Latin-1 規格(8bit)の文字列)
–lComment <comment> comment(ISO Latin-1 規格(8bit)の文字列)
–lFieldvalue <field> field value(ISO Latin-1 規格(8bit)の文字列)
–uTitle <title> title(UCS-2 規格(16bit)の文字列)
–uArtist <artist> artist(UCS-2 規格(16bit)の文字列)
–uAlbum <album> album(UCS-2 規格(16bit)の文字列)
–uGenre <genre> genre(UCS-2 規格(16bit)の文字列)
–uComment <comment> comment(UCS-2 規格(16bit)の文字列)
–add-id3v2 強制的にID3v2タグを埋め込む.
–id3v1-only ID3v1タグのみを埋め込む.
–id3v2-only ID3v2タグのみを埋め込む.
–space-id3v1 スペースでID3v1タグを埋める.
–pad-id3v2 128バイトのデータでID3v2タグを埋める.
–genre-list ジャンルリストをアルファベット順に表示.
–ignore-tag-errors ID3タグの入力に関するエラーを無視する.



指定可能なサンプリング周波数/ビットレート

MPEG-1 layer III
サンプリング周波数(kHz):32 / 48 / 44.1
ビットレート(kbps):32 / 40 / 48 / 56 / 64 / 80 / 96 / 112 / 128 / 160 / 192 / 224 / 256 / 320
MPEG-2 layer III
サンプリング周波数(kHz):16 / 24 / 22.05
ビットレート(kbps):8 / 16 / 24 / 32 / 40 / 48 / 56 / 64 / 80 / 96 / 112 / 128 / 144 / 160
MPEG-2.5 layer III
サンプリング周波数(kHz):8 / 12 / 11.025
ビットレート(kbps):8 / 16 / 24 / 32 / 40 / 48 / 56 / 64 / 80 / 96 / 112 / 128 / 144 / 160



VBRプリセット(vbr-new)のパラメータ

クオリティ inter ch safe joint Y ns ms fix short th. mask adj. mask adj. short ath low ath curve atha sens
-V 10 0.0008 2 4.2, 25 2 2.95 -36 12 -25
-V 9 0.0008 2 4.2, 25 1.5 2.95 -36 11 -25
-V 8 0.0007 2 4.2, 25 1 2.4 -27.5 10 -23
-V 7 0.0006 2 4.2, 25 0.5 2 -19.7 8 -22
-V 6 0.0004 2 4.2, 25 -0 2.47 -14.7 6.5 -19
-V 5 0.0002 1.95 4.2, 25 -1 1.65 -7.5 4 -12
-V 4 1.79 4.2, 25 -2.2 0.1 1.1 3.5 -8
-V 3 1.64 4.2, 25 -3.4 -1.25 2.6 3 -4
-V 2 1.49 4.2, 25 -4.4 -1.8 2.8 2 0
-V 1 1.35 4.2, 25 -5.6 -3.6 4.5 1.5 0
-V 0 0.97 4.2, 25 -7 -4 4.8 1 0



VBRプリセット(vbr-old)のパラメータ

クオリティ inter ch safe joint Y ns ms fix short th. mask
adj.
mask
adj.
ath
low
ath
curve
atha
sens
-V 10 0.0008 0 6.6, 145 2 2 -36 12 -25
-V 9 0.0008 0 6.6, 145 1.6 1.6 -36 11 -25
-V 8 0.0007 0 6.6, 145 1.2 1.15 -27.5 10 -23
-V 7 0.0006 2.7 6.6, 145 0.8 0.75 -19.7 8 -22
-V 6 0.0004 2.3 6.6, 145 0.67 0.65 -14.7 6.5 -19
-V 5 0.0002 1.95 6.4, 140 0.5 0.4 -7.5 4 -12
-V 4 1.79 6, 135 -0.7 -1.1 1.1 3.5 -8
-V 3 1.64 5.8, 130 -1.8 -2.8 2.6 3 -4
-V 2 1.49 5.6, 125 -2.2 -3.5 2.8 2 0
-V 1 1.35 5.3, 125 -3.6 -5.6 4.5 1.5 0
-V 0 0.97 5.2, 125 -4.2 -6.3 4.8 1 0



ABR/CBRプリセットのパラメータ

kbps inter ch safe joint ns ms fix short th. ns-bass scale ath low ath curve sf scale
8 0.0012 6.6, 145 0 0.95 -30 11
16 0.001 6.6, 145 0 0.95 -25 11
24 0.001 6.6, 145 0 0.95 -20 11
32 0.001 6.6, 145 0 0.95 -15 11
40 0.0009 6.6, 145 0 0.95 -10 11
48 0.0009 6.6, 145 0 0.95 -10 11
56 0.0008 6.6, 145 0 0.95 -6 11
64 0.0008 6.6, 145 0 0.95 -2 11
80 0.0007 6.6, 145 0 0.95 0 8
96 0.0006 2.5 6.6, 145 0 0.95 1 5.5
112 0.0005 2.25 6.6, 145 0 0.95 2 4.5
128 0.0002 1.95 6.4, 140 0 0.95 3 4
160 1.79 6, 135 0 0.95 5 3.5
192 1.49 5.6, 125 0 0.97 7 3
224 1.25 5.2, 125 0 0.98 9 2
256 0.97 5.2, 125 0 1 10 1
320 0.9 5.2, 125 0 1 12 0




内部スイッチ

–tune n
–shortthreshold x,y
–maskingadjust n
–maskingadjustshort n
–athcurve n
–no-preset-tune
–substep n
–sbgain n
–sfscale
–short
–noshort
–allshort
–noath
–athshort
–athonly
–athtype n
–athlower x
–athaa-type n
–debug-file n




ジャンルリスト

0 Blues
1 Classic Rock
2 Country
3 Dance
4 Disco
5 Funk
6 Grunge
7 Hip-Hop
8 Jazz
9 Metal
10 New Age
11 Oldies
12 Other
13 Pop
14 R&B
15 Rap
16 Reggae
17 Rock
18 Techno
19 Industrial
20 Alternative
21 Ska
22 Death Metal
23 Pranks
24 Soundtrack
25 Euro-Techno
26 Ambient
27 Trip-Hop
28 Vocal
29 Jazz+Funk
30 Fusion
31 Trance
32 Classical
33 Instrumental
34 Acid
35 House
36 Game
37 Sound Clip
38 Gospel
39 Noise
40 Alternative Rock
41 Bass
43 Punk
44 Space
45 Meditative
46 Instrumental Pop
47 Instrumental Rock
48 Ethnic
49 Gothic
50 Darkwave
51 Techno-Industrial
52 Electronic
53 Pop-Folk
54 Eurodance
55 Dream
56 Southern Rock
57 Comedy
58 Cult
59 Gangsta
60 Top 40
61 Christian Rap
62 Pop/Funk
63 Jungle
64 Native US
65 Cabaret
66 New Wave
67 Psychadelic
68 Rave
69 Showtunes
70 Trailer
71 Lo-Fi
72 Tribal
73 Acid Punk
74 Acid Jazz
75 Polka
76 Retro
77 Musical
78 Rock & Roll
79 Hard Rock
80 Folk
81 Folk-Rock
82 National Folk
83 Swing
84 Fast Fusion
85 Bebob
86 Latin
87 Revival
88 Celtic
89 Bluegrass
90 Avantgarde
91 Gothic Rock
92 Progressive Rock
93 Psychedelic Rock
94 Symphonic Rock
95 Slow Rock
96 Big Band
97 Chorus
98 Easy Listening
99 Acoustic
100 Humour
101 Speech
102 Chanson
103 Opera
104 Chamber Music
105 Sonata
106 Symphony
107 Booty Bass
108 Primus
109 Porn Groove
110 Satire
111 Slow Jam
112 Club
113 Tango
114 Samba
115 Folklore
116 Ballad
117 Power Ballad
118 Rhytmic Soul
119 Freestyle
120 Duet
121 Punk Rock
122 Drum Solo
123 Acapella
124 Euro-House
125 Dance Hall
126 Goa
127 Drum & Bass
128 Club-House
129 Hardcore
130 Terror
131 Indie
132 BritPop
133 Negerpunk
134 Polsk Punk
135 Beat
136 Christian Gangsta
137 Heavy Metal
138 Black Metal
139 Crossover
140 Contemporary C
141 Christian Rock
142 Merengue
143 Salsa
144 Thrash Metal
145 Anime
146 JPop
147 SynthPop